司法試験目指してわっほいするブログ

主に書評と問題に対する感想をば

重要問題習得講座(AGAROOT)について

 

私はこれまでに割りと多めに予備校講座を受講してきましたが、その中でも特に有用だった重要問題習得講座についてご紹介します。

 

www.agaroot.jp

 

重要問題習得講座/全7科目 98,000 円(税込)

わぁ、高い。私は予備試験受験者割引で20%OFFで買ったんですけども

それでも予備校講座(問題集)に8万近く投資するのは学生には辛いと思います。

 

もっとも、予備校講座を受講する上で考慮しなければならないのは、費用対効果なんですね。

この講座を受講することで自分の可処分時間をどれだけ増やせるか、そして、事務処理能力を上げて効率化できるか。この視点で予備校講座を選ぶのは大事です。

 

私の場合、重問を購入した理由は、

①全問工藤先生のオリジナル答案なので内容の真実性をチェックする必要がない

→可処分時間全体の拡大

②論点を網羅的に学習できるので他の問題集を検討する(目移りする)ことを避ける

→事務処理能力に対する障害原因の排除

でした。

 

重要問題習得講座(以下、「重問」という。)を端的に紹介しますと、

 

「工藤北斗の実況論文講義」の拡大版×7科目

 

でしょう。

掲載問題の内容は、旧司法試験、LS入試過去問、オリジナル問題 です。

伊藤塾生に対しては「問題研究の簡易版」と紹介するのですが、やはり実況論文講義の拡大版というのが妥当でしょう(結構問題被ります。)。

 

掲載問題数の内訳は、

憲法;55

行政法;40

民法;65

商法;55

民事訴訟法;55

刑法;70

刑事訴訟法;50

 

の計390問です。

 

圧倒的な効率で論点を横断できる

 

司法試験向きの参考書とか、問題集って

問題→長い解説(→あれば解答例)って感じですよね。

正直あれは高速回転には全く向いてなく、潰す用の問題集にカテゴライズされるんですよ。

でも、重問は違います。

 

解説はどんなに長くても見開き2ページに収まります

というか半分は1ページしか解説ありません。

 

そう聞くと「上級者向きの問題集か・・・」と思われるかもしれません。

 

違います。これは最短で中上級者に到達するためのツールです。

 

上級者向きの問題集というのは、学者が好き勝手に解説で自説や他説で大暴れさせて、最終的に「で、あなたはどの見解を採るの?」と

 

解説を読者の思考に丸投げするタイプの問題集を指します。

 

その点において、重問は問題文から解答例への導線が明確なので、効率よく答案作成能力の根幹である論述の型を習得できるんですよね。

 

真面目にこれだけで大体の問題は解けるようになる

 

1科目平均60問で本当に初見問題にもある程度対応出来るようになります。

Wセミナーのスタンダート100とか170問くらいやってる人たちと同等か、それ以上の能力が身につきます。それだけ厳選された問題集だと思います。

 

デメリットはやはり・・・

 

はい。実況論文講義の拡張版と言いましたが、デメリットもしっかり引き継いでます。

 

目次が目次じゃないです

 

今回はもっと簡略化されてしまいました。

第1問

第2問

第3問

みたいなかんじです。

 

流石にわかるわ!!笑

 

おわりに代えて

 

こんなデメリットこそありますが、私は重問と過去問を1年間ひたすら回していただけである程度の学力はついてきたと自負しています。

過去問で足りないところは他の問題集で補う必要こそありますが、この問題集は論点の漏れも限りなく少なく、仮にここに載っていない問題意識は周りも出来ない、というくらいの自身はつきました。

 

おすすめですよ。