司法試験目指してわっほいするブログ

主に書評と問題に対する感想をば

一罪一逮捕一勾留の原則

抽象的でなかなか掴めない論点だという印象があります。 一罪一逮捕一勾留の原則とは、同一の被疑事実に関しては、通常1回のみ逮捕・勾留ができることを指します。 そこから導かれるのは ①再逮捕・再勾留の禁止 ②重複逮捕・重複勾留の禁止 です。 両者の差…

刑訴における写真撮影の可否②

時間が空きましたが、続きを書いていきます。 写真撮影ですね。 これは「検証」(218)に当たりそうなのは肌感覚でわかります ここでツイッター等でもありましたが、検証といっても「強制の処分」の「検証」と、「必要」検証とに分類されます。 検証と言われた…

逮捕に伴う無令状による強制採尿の可否

応用論点ですね まず、強制採尿については「強制の処分」(197Ⅰ但)に該当することは当然として、仮に法定したからと言って認められるのか、が問題となります。 強制採尿の方法についてはyoutube等で見ることができるのですが、これがまたショッキングでして。…

おとり捜査

バババッとおとり捜査について書いていきます。 例のごとく文献等参照しないで書くので内容の信頼性は担保されていません。 まず、おとり捜査とは、捜査機関が対象者等に詐術等の働きかけをし、その結果対象者が犯罪を実行し、そのタイミングで検挙する捜査…

刑訴における写真撮影

これからは入学当初から行っている事例演習刑事訴訟法に沿って現状の理解を示していくことにします。 なお、ここで記載されるであろう内容は現状の理解であり、執筆に際して何らかの文献等にあたっているわけではなく、内容の信頼性は極めて低いです。 第1…

「逮捕の現場」(220条1項2号)に関する私見

お久しぶりです。適当に刑事訴訟法の論点について書いてみます。「逮捕の現場」として問題となるケースとしては、 ①管理権外の捜索の可否 ②第三者に対する捜索の可否 ③移動させた上での捜索 くらいでしょうか。意外と混乱が多い分野なので 制度趣旨から論理…

明文にない構成要件

窃盗罪(235) ・占有が目的物に及んでいること:占有離脱物横領罪との区別 ・不法領得の意思:毀棄罪との区別 ①権利者排除意思:権利者を排除して、他人の物を自己の所有物として利用する意思(一般人の判断基準) ②利用処分意思:経済的用法に従い、利用し、処分す…

CLS'14刑法

問題PDFはこちらhttp://www.chuo-u.ac.jp/academics/pro_graduateschool/law/orientation/selection/past/pdf/past_2016_02.pdf?1500818811303 第1.ラッカースプレーでAの自動車に落書きした行為 甲が行った当該行為によって、フロントガラスやリアガラスを…

重要問題習得講座(AGAROOT)について

私はこれまでに割りと多めに予備校講座を受講してきましたが、その中でも特に有用だった重要問題習得講座についてご紹介します。 www.agaroot.jp 重要問題習得講座/全7科目 98,000 円(税込) わぁ、高い。私は予備試験受験者割引で20%OFFで買ったんです…

実況論文講義-論点一覧(刑事訴訟法)

http://amzn.to/2uMWgZV 捜査 第1問 ・無差別一斉検問の可否 ・「停止させて」(警職法2条1項)の意義 ・承諾なき所持品検査の可否 第2問 ・任意同行と実質的逮捕の区別 ・任意取調べの限界 第3問 ・現行犯逮捕 ・準現行犯逮捕 第4問 ・逮捕前置主義 ・事…

実況論文講義(刑事訴訟法)

AGAROOT の工藤北斗講師が発刊した 実況論文講義(法学書院)のレビューをします。 http://amzn.to/2uMWgZV 既刊問題集の中で最も高速周回に適した問題集 「本書に掲載されている問題は、司法試験の問題には及びませんし、予備試験や法科大学院入試で出題され…

使用教材について

今の使用教材についてまとめておきます。 [憲法] ・法学教室の演習教室 ・受験新報の大林連載 ・LS過去問 ・旧司法試験 [民法] ・法学教室の演習教室 ・LS過去問 ・旧司法試験 ・事例から学ぶ民法演習(北大本) [会社法] ・法学教室の演習教室 ・LS過去問 [民…