司法試験目指してわっほいするブログ

主に書評と問題に対する感想をば

2018-01-01から1年間の記事一覧

一罪一逮捕一勾留の原則

抽象的でなかなか掴めない論点だという印象があります。 一罪一逮捕一勾留の原則とは、同一の被疑事実に関しては、通常1回のみ逮捕・勾留ができることを指します。 そこから導かれるのは ①再逮捕・再勾留の禁止 ②重複逮捕・重複勾留の禁止 です。 両者の差…

刑訴における写真撮影の可否②

時間が空きましたが、続きを書いていきます。 写真撮影ですね。 これは「検証」(218)に当たりそうなのは肌感覚でわかります ここでツイッター等でもありましたが、検証といっても「強制の処分」の「検証」と、「必要」検証とに分類されます。 検証と言われた…

逮捕に伴う無令状による強制採尿の可否

応用論点ですね まず、強制採尿については「強制の処分」(197Ⅰ但)に該当することは当然として、仮に法定したからと言って認められるのか、が問題となります。 強制採尿の方法についてはyoutube等で見ることができるのですが、これがまたショッキングでして。…

おとり捜査

バババッとおとり捜査について書いていきます。 例のごとく文献等参照しないで書くので内容の信頼性は担保されていません。 まず、おとり捜査とは、捜査機関が対象者等に詐術等の働きかけをし、その結果対象者が犯罪を実行し、そのタイミングで検挙する捜査…

刑訴における写真撮影

これからは入学当初から行っている事例演習刑事訴訟法に沿って現状の理解を示していくことにします。 なお、ここで記載されるであろう内容は現状の理解であり、執筆に際して何らかの文献等にあたっているわけではなく、内容の信頼性は極めて低いです。 第1…

「逮捕の現場」(220条1項2号)に関する私見

お久しぶりです。適当に刑事訴訟法の論点について書いてみます。「逮捕の現場」として問題となるケースとしては、 ①管理権外の捜索の可否 ②第三者に対する捜索の可否 ③移動させた上での捜索 くらいでしょうか。意外と混乱が多い分野なので 制度趣旨から論理…